【簡単復旧できた】Windows10無料ソフト『DataRecovery』を使ってデータ復旧した手順
無料のファイル復旧ソフト『DataRecovery(データリカバリー)』を使って、Windows10でゴミ箱から削除してしまったファイルや上書きしてしまったファイルを復旧させる手順について解説します。
DataRecovery 2.4.7.1について
- ソフト名:DataRecovery 2.4.7.1 (for Windows9x/Me/NT/2000/XP/Vista/7)
- 対応OS:Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Vista/7
- 公式サイト: トキワ個別教育研究所
DataRecoveryは、古めのファイル復旧ソフトなので公式情報の対応OSはWindows7までですが、管理者が確認したところ、Windows10 Professional 環境でも使えました。
DataRecovery(データリカバリー)の特徴
- 無料で使える。
- ゴミ箱から削除してしまったファイルを復元できる。
- フォルダ単位の復元ができる。
- ファイル名で検索できる。
- NTFS圧縮ファイルも復元できる。
- EFS暗号化ファイルも復元できる。
- インストーラーやDLL不要、1ファイルのみで実行できる。
- USBメモリやフロッピーディスク、SDカードなど外部メディアからでも起動できる。
- ファイルを二度と復元できなくする消去機能がある。
- オープンソースソフトウェアでソースが公開されている。
ダウンロードとインストール方法
【保存場所に注意!】
削除されたファイルデータを復旧しやすくするため、復旧したいファイルのあるディスクとは別の場所にダウンロードしてください。
ファイルを復旧したいドライブと同じドライブにダウンロードすると復旧確率が下がるため、外部USBメモリやSDカードなどにダウンロードすることを強くおすすめします。
- DataRecovery - 窓の杜から、復旧したいファイルとは異なるドライブ(外部USBメモリ、SDカードなどの保存場所)にzipファイルをダウンロードします。
- DataRecovery.zipファイルを解凍します。
- 解凍すると、以下の2つのファイルが展開されます。
DataRecovery.exe ・・・ 実行ファイル本体。 readme.txt ・・・ DataRecoveryの説明書。
DataRecoveryを使った削除ファイルの復旧手順
- DataRecovery.exe をダブルクリックし、実行します。
- 『この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』というウィンドウが表示された時は「はい」を選びます。
- 左側の背景が水色のエリアから、削除したファイルが保存されていたドライブ(C,Dなど)を選びます。正常にドライブが選択されると、文字の背景に青色がつきます。
- 左上の『スキャン(S)』をクリックすると、削除されたファイルで復旧が可能なものが画面右に表示されます。ドライブのデータ容量が大きかったり復旧可能なファイル数が多いと、スキャンには数十分〜数時間の時間がかかります。スキャン中は「キャンセル」ボタンも押すことで、スキャンを中止できます。
- スキャンが終わったら、右エリアから復旧したいファイルを選び、左下にある『リカバリ』ボタンをクリックします。
- 『リカバリ』ボタンを押すと、フォルダーの参照ウィンドウが開きます。復元したファイルの保存場所を選び、『OK』を押してください。この時、復旧したいファイルを保存する場所は、データ復旧を行ったドライブとは別のドライブや外部USBメモリ、SSDカード等にしてください。同一ドライブの場合、下記のような警告が表示されます。
- 削除されたファイルの復旧が完了しました。
- ファイルの復旧に成功した場合、正常にファイルが開けるか確認してください。
削除されたファイル復旧の成功確率は?
記録メディアの使い方や、ファイルの削除からどれくらい時間が経過しているか等、状態によりけりです。
ファイルの復旧確率が高い事例
以下のような場合、復旧できる確率がかなり高くなります。
- 削除してから、時間が経過していない新しいファイルである。
- ファイル削除後、パソコンの電源を入れていない使っていない。記録メディアにデータを追加していない。
- DataRecoveryでスキャンした結果、ファイルサイズが相応のサイズで表示されている。
- DataRecoveryでスキャンした結果、フォルダのパス情報が正しく表示されている。
ファイルの復旧確率が低い事例
以下のような場合、復旧確率が低くなります。
- 削除してから、かなり時間が経過している古いファイルである。
- ファイル削除後、何度も記録メディアにアクセスしたり、その記録メディアでデータを追加している。
- DataRecoveryでスキャンした結果、ファイルサイズが著しく小さい。
- DataRecoveryでスキャンした結果、フォルダのパス情報が不明になっている。
ファイル復旧の注意点として、DataRecoveryでリカバリ完了と出ても、ファイルが正常に復旧されているとは限りません。
リカバリ完了後にファイル自体が生成されたとしても、ファイルサイズが1KBなどの場合はファイルの正常復旧ができなかったことを意味しています。
また、この復旧ソフトでは復旧できなかったとしても、他の復旧ソフトでは復旧できる場合もあります。
取り戻したいデータ復旧の参考にしてください。