【初復旧】削除や上書きしたデータを復旧させるおすすめのやり方と注意点

このページでは『間違えてファイルを削除してしまった』『削除してしまったファイルを取り戻したい』時のトラブル解決方法を解説します。

パソコンが正常に起動する状態でファイルの削除や上書きをしてしまったデータを復旧・復元させるにあたって、必要となることをまとめました。

この記事では、

  • パソコンは起動するが、ファイルが表示されなかったり、読み込めなくなった
  • 操作を間違えて、ファイルを上書きしたり、削除してしまった
  • 意図的に削除してしまったが、やっぱり取り戻したくなった

のような状況でのデータ復旧(ファイルの復旧)を想定しています。

電源を入れてもパソコンが正常に起動しないときは?

電源を入れてもパソコンが起動しなくなり、ファイルが見れなくなってしまった』場合は、パソコン本体内にある、ストレージ(ハードディスク・SSDなど)を物理的に取り出す作業が必要になります。

一般的な復旧方法であるメーカーマニュアルに書かれているような

工場出荷時へのリカバリ、ディスクのフォーマット(初期化)やパーテーションの操作、OSの再インストールをしてしまうと、データはすべて消去されてしまう

ので、絶対にやらないでください。

電源を入れてもパソコンが正常起動しない時は、

  1. パソコン本体を分解し、記憶装置・ストレージ(ハードディスクやSSDなど)を物理的に取り出す。
  2. ストレージに故障や障害が発生していないか、単独利用が可能かどうか確認する。
  3. 可能な場合は、他のパソコンやデータ復旧機器に接続し、データの状態を最優先に確認する。

のがデータ復旧の流れです。

パソコンの機種によって、分解がしづらいもの、ストレージが取り出しづらいものがあります。特に薄型ノートパソコンやMacbook系は分解の難易度が高くなりがちです。

工場出荷時へのリカバリやOSの再インストールをしてしまうと、パソコンのデータはすべて消去されてしまい、データの復旧ができなくなります。

一言にファイルを削除してしまったといっても、いくつかのパターンがあります。

  1. ファイルが表示されないため、削除されたように見えるケース
  2. 一般的な操作で、ファイル削除をしてしまったケース
  3. 削除後、ゴミ箱の中身も削除してしまったケース

順をおって、ひとつずつ確認していきます。

実際にファイルが削除されたため表示されないのは当たり前ですが、それ以外にも

  • 自分以外の人がファイルを移動してしまった。
  • ファイルの属性が隠しファイル(不可視ファイル)になっているため、見えないようになっている。
  • ファイルアクセス権の権限や設定が変更され、見えないようになっている。

などが、根本的な原因になっていることも考えられます。

特に一人で使っているパソコンでない場合は、

  • 自分以外の人が『ファイルを移動』した
  • 何らかの理由で『ファイル属性が変更』された
  • 何らかの理由で『ファイルのアクセス権が変更』された

などもよくあるので『データが本当に削除されてしまっているのか』しっかりと確認しましょう。

Windows や macOSを使っていて、デスクトップのファイルを削除したり、Windowsの場合はエクスプローラー(macOSの場合はファインダー)からファイルを選んで削除した場合、そのファイルは、自動的にゴミ箱に移動されています。
この状態であれば、『ゴミ箱を開いて、ファイルを選び元に戻す』を選べば、すぐにファイルを復旧できます。

ゴミ箱の中のファイルも削除してしまった場合、通常操作ではファイルの復旧はできません。
しかし、『ゴミ箱のファイルを削除し、WindowsやmacOS上から見えなくなっているとしても、ディスク内には残っている』場合があります。
そのため、『上書きや削除後なるべく早く、データ復旧ソフトを使う』ことでファイルを取り戻せる可能性があります。

ゴミ箱から削除されたデータを復旧し取り出すためには、4つの方法があります。

  1. バックアップをとっていれば、バックアップファイルを探す。
  2. 自分で『有料』のファイル復旧ソフトを使って取り出す。
  3. 専門家の『データ復旧専門会社に依頼』する。

あなたの状況やデータ損失の原因、データの重要性、データ復旧にかけられる費用等によってベストな答えは変わってくるので、データの復旧確度・労力・費用などを考えると、どんな状況でも確実にこれがベストだという選択はなく、どんなに頑張ってもベターな選択を選ばざるを得ません。

最も大切なのは、常日頃からなくす前にバックアップを取っておくことです。
データ復旧が必要な状況をできる限り作らないことが大切です。

どの選択を選んだとしても一長一短があるので、ユーザー自身がよく考えて決めてください。